2011年10月31日

西陣織快感

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都には西陣織の雨が降り京友禅の秋が暮れゆく

藍色に金糸銀糸を織りまぜて秋を深める西陣の空

ミヤです。西陣界隈を旅チャリなり徒歩なりで散策する快感が今日の主題です。
下手な短歌を織りまぜながら感覚的にお伝え出来れば良いと思っています。

上の写真は今出川大宮東入る京都市考古資料館前の西陣の碑です。
ここはかつて西陣織物館でした。
昭和48年(1973年)に西陣織物工業組合が発行した「京都・西陣の魅力」という本を見ますと、西陣織物館1階では商品展示とパネルによる生産工程の説明がなされ、2階で手機の実演が行われたとあります。
そして3階では1人50円払うと、きものショーを見る事が出来ました。きものショーならば今無料で見る事が出来ます。

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晴明神社の北、堀川今出川下るの7階建てのビルが西陣織会館でして、1日7回約15分間のきものショーを上演しています。
美しい女性たちの美しいきものによるファッションショーです。
私も何度か見ています。襟から上だけ見ているんだろうって?そんな事はありません。
例えば水着ショーには水着ショーの、きものショーにはきものショーの独自の美を発見する事が可能です。

ヴィーナスはビキニの内に輝けり更に輝け振り袖の内

きものショーの周りには多くの中国人の方々がいました。
日本のきものの美を嘆賞しています。
絹織物の本場の方々が、今日本で絹文化の精華を見て感動している様子に胸が熱くなりました。
ローカルな文化が世界に伝播してグローバルな文化になります。
その文化が再び地域に根付いてローカルな文化を産み、またその文化が世界に伝播して行きます。
人類有る限り永劫に続けば良いと思います。

ローカルな文化といえば言葉が有ります。
少数言語が消滅して文化の多様性が失われるというのは人類にとって大きな損失です。
国内に限りますと方言の均質化という問題です。川端康成の「古都」を読んでいて、こんなきれいな京都弁はもう既に死語だと思いました。
花街なら話は別かも知れません。
でもこの小説のように西陣の織屋の職人さんで20代の男性が、「お腹立ちまっしゃろけど、この帯はわたしに織らせてほしいのどす。」とは今は言わないでしょう。
私は京都に20年以上暮らしてきましたが、「どす」言葉は年配のご婦人が使うのをたまたま3度聞いただけです。
「古都」は昭和37年(1962年)の小説ですが、現代では京都人にとっても、この小説の会話は朗読しにくいのではないでしょうか。
今の京都人は「共通関西弁」を用いて生活しているように見えます。或いはこういう典型的な京都弁を話す人種が、西陣の典型的な古い町屋にはまだ絶滅せんと生存してるのどっしゃろか?

やわらかな京のことばで鳴く虫が生きといやすかあの虫籠窓

虫籠窓や千本格子の町屋を見る快感が西陣にはまだまだ有ります。
すべての街並みが古風で美しいとは言いません。かなり石の多い玉石混淆だと思います。
それでも西陣は京都の懐です。西陣の中心は大宮通という南北の通りです。
今出川大宮は江戸時代の千両ヶ辻にあたります。
糸問屋が並び1日千両の荷が動いたということです。ここで数字を挙げておきます。
図書館で調べていたら大正2年(1913年)の西陣の機の台数が見つかりました。
手機が14709台、力織機が1673台です。
川端康成が「古都」を書いた1962年は手機7159台、力織機6824台です。
現在の数字はなぜか概数でして、手機約1200台、力織機約3600台だそうです。

行く秋の虫聞くごとし西陣の機の響きを聞くよろこびは


さて大宮通の西が智恵光院通、そのまた西が浄福寺通です。

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浄福寺通上立売上るの織成館の前は石畳のこみちで美しいところです。
織成館に入って能装束を見ている内に、人間国宝北村武資の展覧会が無性に見たくなりました。
岡崎公園内の京都国立近代美術館ですから、西陣からはかなり離れています。
でも見てきて良かったと思います。来年東京にも巡回するそうです。
西陣の手織の伝統が与えてくれる眼の快楽です。


我がまなこ羅の織物に舞い降りてたて糸と成るよこ糸と成る


浄福寺上立売下る本隆寺の向かいの路地の奥に、私のよく行くアート・スペース西陣ファクトリーGardenが有ります。
民家に囲まれていて実に目立たないところです。
でも私にとって西陣と言えばファクトリーGardenなんです。
元は西陣織のネクタイ工場でした。今でも作業場の雰囲気を色濃く残した不思議な空間で、見上げれば木材の梁、壁には「労働基準法を守ろう」などと変色した紙で掲示してあったりします。
40人も入れば満員になる廃屋に似た会場で、演劇、ダンス、朗読、コンサートなど上演されています。
私は行くたびに快感をもらって帰ります。
そこで私は、昔西陣織のネクタイが織り成された場所で、今はアートが織り成されていると書こうと思いました。

しかし、反省してみるとどうも西陣織とここで創造されている芸術とは種類が違い過ぎるようです。西陣織というアートは、物として残ります。
ファクトリーGardenで創造されているほとんどのアートは、心には残るのですが、物として残りません。消え去るのみです。
(そして西陣織と違って、基本的に市場原理には支配されていません。まあ秘教の儀式ではないんですからもう少し流通しても良いのでないかと思うのですが、反面衆愚に媚びなくても良いので、うんと前衛的な冒険も出来る訳です。)

残るものも美しいが、消え去るものもまた美しいと思います。
音楽やダンスや演劇のように時々刻々燃焼しながら消えて行く芸術の方が、織物のように残る芸術よりも、より一層人生に似ています。
人生も時間芸術だと思うのです。
美を楽しむ為には享受者もまた同じように時々刻々燃焼しながら変化していくしかありません。

西陣や君のたて糸よこ糸を旅チャリは行く織るがごとくに


旅チャリに乗り西陣を楽しめり糸の長さは誰も知らない
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2011年10月27日

ハロウィン

こんにちは!旅チャリスタッフのタジンです。

10月も終わりですね。今頃になるとかぼちゃのオブジェをよく見かけますよね。
そうです!もうすぐハロウィンです。
京都でも「北山ハロウィン」がおこなわれるんです。

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今年で14回目を迎えるこのイベントは、北山の府立陶板名画の庭で10月29日(土)に開催されます。
音楽イベントや屋台村、手作り市に仮装パーティーと盛りだくさんです。
入場は、ハロウィンパスポート1枚1000円を購入すれば1日楽しめます!
(保護者同伴に限り小学生以下は入場無料)

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カービングするかぼちゃの販売もしてました。その大きさにびっくりです。
この日の北山は1日ハロウィンモード一色です。日程のあう方は、是非立ち寄ってみてくださいね。

▲北山ハロウィン
10/29(土)9時から23時まで
グランドプリンスホテルより北山までは自転車で15分程。
ハロウィン当日は陶板名画の庭の駐輪場をご利用いただけますが、
あまり台数が置けないのでいっぱいの場合はお隣にある北山駅の駐輪場をご利用下さい。
京都市北山駅自転車駐輪場
1日150円
▲北山ハロウィンによる 問合せ
075-724-2188
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2011年10月24日

一般公開

こんにちは旅チャリスタッフのフジです。

紅葉にはまだ早いですが、少しずつ赤くなっていて秋の京都になってきました。


秋の京都で毎年ある行事の1つに、御所の一般公開があります。
通常は事前申込が必要ですが、春と秋の年2回、一般公開の時は手続き不要なんです。

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今年は10/31から11/6までの期間で入門時間は9:00から15:30となっています。
入場は無料です。


場所は市内の真ん中!ウェスティンからですと旅チャリで25〜30分くらいです。
御所にはいくつか門(入口)がありますが、一般公開の入口に近いのは、地図でいうと、烏丸中立売となってます。

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御所の西側にあたりますが、烏丸通りを北に進んでいくと通り名の標識が見えてきます。
その門を入って左側に休憩所がありますので、その辺りに旅チャリは置いて頂けます。
チャリを置いてジャリ道を進んで、入場門へ


広い敷地、ゆっくり見れば時間かかるかも知れませんが、予約不要のこの時期に行ってみてはいかがですか〜
posted by 旅チャリスタッフ at 05:00| 京都 ☀| 東山エリア | 更新情報をチェックする
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